芳香蒸留水(Hydrolat)って何?

hydrosol

精油を作る過程で出てくる芳香蒸留水。少し前まで捨てられていたそうですが、現在、この蒸留水は多くのものに使うことができます。アロマセラピーにおいても欠かせない存在となっています。

その芳香蒸留水(ハイドロラット)についてみていきましょう。

目次

そもそも『芳香蒸留水』って?

多くの種類の精油は『水蒸気蒸留法』で作られています。

水蒸気蒸留法の図

図の右下にあるように、エッセンシャルオイルを抽出した後に残るのが芳香蒸留水(ハイドロラット)です。

冒頭に述べたように、この水は捨てられていたのですが、この精油を作る過程で作られる蒸留水は、水溶性の重要な成分を含んでいたり、強すぎる精油成分では使用できないものなどに使用できたり、現在では重要な副産物となっています。

ハーブ蒸留水(Herbal distillate)や、アロマティックウォーター、フラワーウォーター、ハイドロゾルなど様々な呼ばれ方がありますが、ここっでは芳香蒸留水(ハイドロラット)と表現します。

芳香蒸留水(ハイドロラット)の性質

  • 約 0.02〜0.05%(植物によってはそれ以上)の水溶性精油成分がイオン化されて分散している
  • 濃い着色はなく、透明
  • 通常は弱い酸性
  • ハイドロラットは精油に比べて非常に作用が温和(子供、老人、あるいは健康な人々にとっても有用

※ただし、長期保存が不可。一般的には1年以内に使い切ることがおすすめします。

芳香蒸留水(ハイドロラット)の種類と性質

ローズ Rose

更年期障害(ホットフラッシュなど)に有効

PMS(月経前症候群)に有効

アンチエイジング効果として成熟肌にも良い

気分を向上するので、メンタルにも良い

ネロリ Neroli

抗ストレス作用

肌の引き締め効果

ニキビなどの炎症を抑える

胃腸系の鎮痙作用

感情面の鎮静作用

ローマンカモミール Chamomile Roman

歯の痛みなどの鎮静作用

赤ちゃんの下痢、睡眠導入など

やけど、かみそり負け、結膜炎などの抗炎症作用

抗不安作用からの睡眠導入

PMS、胃腸の不調などへの鎮痛作用

ペパーミント Peppermint

皮膚への冷却作用

ホットフラッシュなどのほてりへの鎮静作用

抗炎症作用

消臭作用

かゆみの軽減

消化器系などの炎症、不調を抑える

経度の防腐作用

芳香蒸留水(ハイドロラット)を使ったブレンドレシピ

足の殺菌抗菌スプレー

  • レッドタイム 精油 1滴
  • ティーツリー精油 2滴
  • ラベンダー精油 2滴
  • カモミール精油 1滴
  • ペパーミントハイドロラット 10ml
  • カモミールハイドロラット 10ml
  • アロエジェル 1g(水分に溶けにくい精油をとかすため)

★アンチエイジング化粧水★

  • パルマローザ精油 1滴
  • ゼラニウム精油 1滴
  • フランキンセンス精油 1滴
  • ローズハイドロラット 20ml
  • ネロリハイドロラット10ml
  • アロエジェル 1g(水分に溶けにくい精油をとかすため)

★たるみ防止オールインワンフェイスクリーム★

  • パルマローザ精油 1滴
  • ゼラニウム精油 1滴
  • ローズマリー精油 1滴
  • ローズハイドロラット 10ml
  • ローションベース 5g
  • クリームベース 10g
  • アロエジェル5g

これからいいレシピができたら更新していきます。お楽しみに♪

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