ラヴァンディン(Lavandin/ラテン語:Lavandula burnutii)

香りはラベンダーのような香りなのですが、少しツーンとするような強い力を感じるこのラヴァンディン。

それには理由があります。それでは詳しく見ていきましょう。

目次

概要

Lavandin(Lavandula burnutii)

シソ科

抽出部位:花、葉、茎

抽出方法:水蒸気蒸留法

揮発性:ミドルノート

主要成分:酢酸リナリル、リナロール、カンファーなど

主産地:フランス、スペイン、ハンガリーなど

注意点:安全性は高い方だが、カンファーを含むので使いすぎに注意

特徴・製造方法

真性ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。両方の特徴を持ち合わせていますが、交配種だけあって、両者よりよく繁殖します。しかも大柄で、精油をより多く抽出することができます。生息地も標高1000m以上の高地で生育するのが真性ラベンダー、200~300mの低地で生育するのがスパイクラベンダーですが、ラヴァンディンはその中間くらいのところで生育します。

花、葉、茎など先端部分を乾燥させ、水蒸気蒸留法の方法で精油を抽出します。

効能(心)

  • 神経バランス回復作用
  • 鎮静作用
  • 抗うつ作用
  • 血行促進作用

【こんなときに】
精神的不安解、ニュートラルな状態にしたいとき、不眠

効能(身体)

  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • 鎮痛作用
  • 抗真菌作用
  • 抗ウィルス作用
  • 血圧降下作用
  • 中枢神経抑制作用
  • 抗気管支炎作用
  • 去痰作用
  • 免疫増強作用

【こんなときに】
関節痛、筋肉痛、坐骨神経痛、のどが痛いとき、呼吸器系疾患、捻挫、頭痛、片頭痛、カンジダ、気管支炎、風邪、インフルエンザ、花粉症、副鼻腔炎、肩こり

効能(皮膚)

  • 抗菌作用

【こんなときに】
やけどの跡、傷跡、にきび、軽い湿疹など (カンファーを含むので刺激性が高く、特にフェイシャルには避けた方が良い)

ストーリー

ラヴァンディンは、真性ラベンダー と スパイク ラベンダーとの自然な蜂からの受粉から生じたハイブリッド植物です。交配は、2 つのこれらの植物が近接して成長した野生で自然に発生したと言われています。

20 世紀初頭に南フランスで最初に栽培され、エッセンシャル オイル生産用の真のラベンダー の代替品として急速に人気を博しました。収量が高く、ラバンジンの強い香りと相まって、石鹸、洗剤、およびその他の産業用途で使用するための費用対効果の高い選択肢になりました。

今日、ラバンジンは、フランス、スペイン、その他の地中海諸国、および米国とオーストラリアで広く栽培されています。 そのエッセンシャル オイルは、香水、化粧品、アロマセラピーなど、さまざまな業界で使用されています。

またデオトラント効果や虫よけ効果などもあります。

まとめ

やさしい真性ラベンダーと強いスパイクラベンダーとの交配種のラヴァンディンは両方の良さや特性を持ち合わせている精油です。その時の気分によっても香りの感じ方が違うともいわれているので、是非ためしてみてください。

また、真性ラベンダーの甘い香りが苦手な人やスパイクラベンダーのツーンとする香りが苦手な人にも試してみたい精油。

バランスをとる精油として使いやすい精油ですね。

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