落ち着く香りで、一方でリフレッシュするような複雑な香りがします。
このサイプレスについてみていきましょう。
概要
特徴・製造方法
サイプレスは高さ 35 mの針葉樹 の常緑樹で、円錐形の特徴的な植物です。非常に長命で、樹齢 1,000 年を超える木もあると報告されています。
非常に丈夫な木であり、栄養の乏しい土壌で繁栄し、病気や汚染に対して非常に回復力があることが知られています。
この木の葉、針葉を水蒸気蒸留法の方法で精油を抽出します。
効能(心)
- 神経回復作用
- 鎮静作用
- リラックス作用
- 自立神経系の調整
【こんなときに】
元気になりたいとき、不安感、心配、イライラ、疲労感、うつ病、不眠症、高揚、
効能(身体)
- 鬱滞除去作用
- 抗炎症作用
- 抗感染作用
- 消炎鎮痛作用
- 免疫向上作用
- 抗菌作用
- 抗肥満作用
- 鎮咳作用
- 減肥作用
- 鎮痙作用
- 強壮作用
- 空気清浄作用
- エストロゲン様作用
- デオトラント作用
【こんなときに】
セルライト、むくみ、静脈瘤、下痢、腎臓結石、関節炎、痙攣、子宮内膜症、出血、閉経・更年期、生理痛、喘息、気管支炎、風邪、咳、痔、膀胱炎、ほてり
効能(皮膚)
- 抗炎症作用
- 殺菌作用
- 抗菌作用
- 収れん作用
【こんなときに】
内出血、湿疹、脂性肌、感染症、傷・けが、ニキビ、足に汗をかきやすい人
ストーリー
サイプレスは古代地中海の文明では、背が高く、その特徴的な形で天を向いているため、不死と希望を象徴する「死と喪の象徴」とされていました。学名である「Sempervirens」は「永遠に生きる」という意味です。
エトルリア人はヒノキの木が悪魔と死の匂いを追い払うとして、埋葬地の周りに植えられました。
古代エジプト人はヒノキの木を使って棺を掘り、古代ギリシャ人は神々の像を掘るためにヒノキを使用しました。
ヒノキはあまりにもひどく伐採すると再生できなかったため、死と冥界と関連付けられていました。
ギリシャのテオプラストスはその特性からヒノキは死の神『ハデス』と関連付けました。
古代世界では、ヒノキの枝を運ぶことは、死者への敬意を表すためにお墓に入れられるなど広く使われていました。
このエッセンシャルオイルも古代で使用されており、ヒポクラテスが健康的な循環をサポートするために風呂にそのオイルを使用したと言われています。
中世を通して、ヒノキの木は死と不滅の魂の両方を表すために墓地の周りに植えられ続けましたが、その象徴性はキリスト教とより密接に一致するようになりました。ビクトリア朝時代を通じて、この木は死との関連性を維持し、ヨーロッパと中東の両方で墓地の周りに植えられ続けました。
現在ではこのような歴史的背景や、木材の特性から、建物の建材として非常に人気です。そして、香りも性能としても精油も使用され、特に男性化粧品の材料として好まれています。
有名なVincent van Gogh(ゴッホ)もこの木の形が好きで、いくつか絵を残しています。
日本では「イトスギ」と呼ばれています。
まとめ
このように、さまざまな効能があるサイプレス。おなじヒノキ科の「ジュニパーベリー」とても似ていますが、香りがよりまろやかで他の精油とブレンドしやすいと私は感じました。
ホルモンバランスや皮膚の水分、自律神経など調整作用があるサイプレス。
女性用、男性用両方使いやすいのも特徴です。
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