さわやかな香りがある一方で、薬のような強い香りも含む不思議な香りがするマジョラム。
香りと同じように、不思議な力があるマジョラムについてみていきましょう。
概要
特徴・製造方法
マジョラムは寒さに弱い多年生の ハーブまたは低木です。非常に繁殖力の強い植物です。
この葉は乾燥させると香りが強くなり、ハーブでも使われます。
エッセンシャルオイルは乾燥させて水蒸気蒸留法の方法で精油を生成します。
効能(心)
- 鎮静作用
- 不安解消作用
- トラウマ開放
【こんなときに】
不安、緊張、うつ病、疲労感、神経痛、過剰な性欲を抑える、トラウマ
効能(身体)
- 血行促進作用
- 鎮痛作用
- 強心作用
- 鎮静作用
- 消化器系不調改善
- 抗炎症作用
- 鎮痙作用
【こんなときに】
高血圧、動悸、カンジダ、便秘、下痢、過敏性腸炎、鼓腸、消化不良、ウイルス性の風邪、肩こり、関節炎、リウマチ、痙攣、捻挫、無月経、出血、ホルモンバランスの調整、生理痛、PMS、喘息、気管支炎、カタル、咳、頭痛、鼻の炎症、のどの痛み、冷えの緩和、
効能(皮膚)
- 創傷緩和作用
- 血行促進作用
【こんなときに】
あざ、くま改善、くすみ改善、しもやけ
ストーリー
マジョラムは古代ギリシャ人やローマ人に幸福の象徴として知られていました。
マジョラムの名前「majorana」はギリシャ語の「山の喜び、すばらしさ、よろこび」という意味です。
古代ギリシャでは、マジョラムの植物がアフロディーテによって作成されたと信じていました。
当時のギリシャの薬剤師は、マジョラムを毒の解毒剤として使用したり、多くの治療薬や医薬品に含めたという証拠が残っています。そして、ヒポクラテスが防腐剤として使用していました。
ローマ人にとって ハーブは幸福のハーブとして知られており、寿命を延ばすと信じられていました。
エジプトでも解毒としても使われていましたが、加えて、悲しんでいる人を助けるとされ、抗うつ薬としても使用されていました。
また、強い鎮静作用があり、強い性欲を抑える作用があることから、修道院などで使われていました。
また、マジョラムとオレガノは同じ種類で混同されがちですが、違うものです。オレガノはワイルドマジョラムと呼ばれることもあります。ハーブとしてはマジョラムはフランス料理に、オレガノはイタリア料理に使われることが多いそうです。
まとめ
愛情、純愛の象徴としてのマジョラム。興奮した神経を鎮静させることから、身体のバランスを整えるのに使われるようです。
興奮しすぎたとき、落ち着きたいときに使用して気持ちを正常な状態に戻したり、いろいろな精油に合いそうな香りなので、ブレンドしながら香りの変化を楽しみたいと思いました。
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