バジルといえば、イタリア料理やピザなどに使われている身近なハーブですが、精油の香りは全く違うとても面白い植物です。
では、このバジルについてみていきましょう。
概要
特徴・製造方法
バジルは一年生もしくは多年生のハーブです。5~10センチの卵型の香りがする葉をつけます。
白い花をつけ、花がつくと葉が硬くなるので葉を食べる場合は花が咲く前に使われます。
この葉、花やつぼみを乾燥させ、水蒸気蒸留法の方法で精油を抽出します。
効能(心)
- 鎮静作用
- 交感神経を鎮める作用
- 知的能力の向上
- 判断力の向上
- 抗うつ作用
【こんなときに】
慢性疲労、心配、緊張、不安、うつ病、不眠症、ストレス、高揚
効能(身体)
- 消化促進作用
- 抗痙攣作用
- エストロゲン様作用
- 乳汁分泌作用
- 抗ウィルス作用
- 消炎鎮痛作用
- 筋肉弛緩作用
- 抗菌作用
- 血流増加作用
- 抗炎症作用
- 去痰作用
- 分娩促進作用
- 抗寄生虫作用
【こんなときに】
低血圧、静脈瘤、乗り物酔い、過敏性腸炎、鼓腸、膀胱炎、関節炎、リウマチ、痙攣、ひきつけ、頭痛、偏頭痛、喘息、気管支炎、風邪、副鼻腔炎、鼻炎、月経困難、無月経、不妊症
効能(皮膚)
- 抗炎症作用
- 抗菌・抗真菌作用
【こんなときに】
うっ血、皮膚炎
ストーリー
バジルという言葉の語源はギリシャ語の「王様、王様の植物」からきています。バジルはフランス語で「l’herbe Royale」 (「王室のハーブ」) と呼ばれることもあります。
バジルは4000年以上前から存在している証拠が出てきています。
古代エジプトでは防腐処理に使用されており、多くのハーブや香料と同じようにミイラと一緒に発見されています。
また、その習慣からギリシャでは喪の象徴となっており、バジルが亡くなった人のために天国の門を開くとされていました。
一方、インドでは伝統的な医学体系であるアーユルヴェーダのような古代の伝統医学においても強い歴史を持っています。
バジルは強力な保護能力があると見なされており、 寺院の周りにそれを植え、来世で彼らを守るために死者にお供えしました。
ユダヤの民間伝承ではバジルは断食中に力を与えるとされていました。
バジルは様々なスピリチュアル的な言い伝えもたくさんあり、クレタ島では窓辺にバジルを置いて悪を追い払うことに使われていたり、女性の純潔を識別するのにも使用されており、女性が手にして枯れた場合は不浄とされていました。
ギリシャ正教会では宗教的なものとして使用されています。聖水を撒くときにバジルを使用され教会の祭壇にも置かれています。
ポルトガルの祝日にはドワーフ ブッシュ バジルを詩と紙のカーネーションと一緒に鉢に入れて恋人に贈るのが伝統となっています。
中世は多くの医師がバジルの解毒作用を使用し、一方で精神的にも元気にして、脳を浄化するものとして使用されていました。
現在では世界中で見られるバジルですが、イギリスに導入されたのは16世紀、その後にアメリカにも栽培されるようになりました。
まとめ
ハーブとして食べるとさわやかなバジルも精油になると深い香りがする不思議な存在です。
こちらも強い香り、成分なので、少量の隠し味として使用していきたいと思いました。
我が家ではキッチンハーブとして育てています。少しこの精油を調べてみて見方がかわりました。
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