概要
特徴・製造方法
コモンセージは多年生の常緑の低木で、60㎝~90㎝くらいまで成長する植物です。青から紫がかった花を咲かせます。
こちらの葉と花を水蒸気蒸留法の方法で精油を抽出します。
効能(心)
- 疲労回復
- 頭脳明晰作用
【こんなときに】
疲労、頭をすっきりさせたいとき
効能(身体)
- 収れん作用
- 循環促進作用
- 鎮痛作用
- 鎮痙作用
- 鎮痛作用
- 消化促進作用
【こんなときに】
セルライト、高血圧、低血圧、過敏性腸炎、胃痛、消化不良、腎臓強壮、肝臓強壮、ヘルペス、肩こり、関節炎、リウマチ、ホルモンバランス異常、生理不順、更年期、PMS、喘息、気管支炎、鼻炎、風邪、のどの痛み、
効能(皮膚)
- 血行促進作用
- 収れん作用
- 鎮静作用
【こんなときに】
脱毛症、あざ、うっ血、皮膚炎、乾燥肌、ケガ(刺激が強いため、高濃度では使用しないこと)
ストーリー
「Salvia(サルビア)」はラテン語で 「救う」を意味する「Salvare(サルワーレ)」に由来するといわれています。
「officinalis」は「薬用の」を意味するので、昔から薬として使用されていたことがわかります。
地中海原産で、古代ローマでは脂肪分が多い食品を食べた時に、消化を助けるためにセージは使われていました。
一方で「聖なるハーブ」として宗教儀式でも使われてきました。
生薬学の父であるディオスコリデスは重要なハーブとしてセージを傷口の止血や潰瘍の煎じ薬として、また喉の痛みや嗄声のためのお茶として使用しました。
古代ギリシャ人とローマ人はセージを肉の保存料としたり、記憶力を高めるものとして使用されていました。
イギリスでは庭のセージの状態でビジネスの成功が左右されるとして、セージが多い庭ほど繁栄すると言われていました。
中国人はセージを薬用として、胃、消化器、神経系の病気、腸チフス、肝臓、腎臓、風邪、関節痛などに使用してきました。
まとめ
古くから薬用として使用されてきたコモンセージ。
ケトン成分が強いので刺激が強く、毒性も多く含まれています。
しかし濃度、使用用途に気を付けて上手に使用するととても良い精油ですね。
すっきりする香りで隠し味程度に使用したいと思います。
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