とても甘い香りがし、お腹がすいてくるような感じがするオレンジスイート。
くせがない子どもが好きそうな香りです。
ではこのオレンジスイートについて詳しく見ていきましょう。
概要
特徴・製造方法
オレンジの木は温暖な気候で育ちます。地中海沿岸や、世界中で栽培されており、1987年には世界で最も栽培されている果樹となり、柑橘類の中で最も栽培されています。
常緑樹で、10メートルくらいの木となり、ビターオレンジよりは小ぶりな木です。
果皮を乾燥させて、圧搾法の方法で精油を抽出します。
ほとんどの精油の成分がリモネンなので、劣化しやすいので、早めに使い切ることをおすすめします。
効能(心)
- 血流促進作用
- 鎮静作用
- リラックス作用
- 不安解消
【こんなときに】
不安、緊張、不眠症、パニック障害
効能(身体)
- 消化促進作用
- 鬱滞除去作用
- 抗感染症
- 血流促進作用
- 殺菌作用
- 抗ウィルス作用
- 免疫刺激作用
【こんなときに】
セルライト、むくみ、疝痛、便秘、消化不良による胃痛、吐き気、慢性疲労、摂食障害
効能(皮膚)
- 皮膚再生作用
- 抗菌作用
- 血流促進作用
【こんなときに】
にきび、足のタコ、乾燥肌 ※皮膚刺激がある場合があるので注意。
ストーリー
スイートオレンジはマンダリンと文旦の交雑種と言われています。
15世紀まではヨーロッパには知られておらず、1498年の喜望峰周辺の航海で、ヴァスコダガマがアラブとの交易路であった東アフリカでスイートオレンジを発見しました。ポルトガルに持ち帰られたこの品種はヨーロッパで大人気となり、17世紀半ばにスイートオレンジは「ポルトガルオレンジ」として知られるようになりました。これがオレンジのギリシャ語が「portokali」ということの所以です。
オレンジがヨーロッパに伝えられるとすぐに、高級品となり、富裕層はオランジェリーと呼ばれた温室でオレンジを栽培しました。フランスのルイ14世はオレンジの木をとても愛し、ベルサイユ宮殿の王室オランジェリーの中でオレンジ専用の最も大きいものを造らせ、一年中王宮に供給できるようにしてました。
クリストファー・コロンブスは、1493年の2回目の航海で、ハイチに最初の木を植えて、スイートオレンジを新世界(アメリカ)に広めました。1500年代半ばに南米とメキシコ、そして1565年にはフロリダ州にスイートオレンジがもたらされました。オレンジはビタミンCが豊富であり簡単には腐らないので、大航海時代にポルトガル・スペイン・オランダの船員が壊血病を防ぐために貿易ルートに沿ってミカン属の果樹を植えていきました。これにより現在では柑橘類の中で最も栽培されている果樹となりました。
スイートオレンジは交雑種の範囲も広げており、特にグレープフルーツはスイートオレンジとブンタンの戻し交配から生じています。
まとめ
食べ物としても、飲み物としても、そして果皮からは精油がとれるオレンジ。
このスイートオレンジは甘い香りがするので、子どもにもとても人気がある精油です。
心明るくするこのスイートオレンジを取り入れて、元気になりたいと思います。
ただ、香りが変わりやすいので早めに使い切ることをおすすめします。
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