プチグレン(Petitgrain/ラテン語:Citrus aurantium subsp. amara)

petitgrain

コットンに落として香ると、香りが変化するとても不思議な印象を持ちました。

青臭い香りの中に甘さとさわやかさがあるような香り。

ビターオレンジから取れるこのプチグレンについて詳しく見ていきましょう。

目次

概要

Petitgrain(Citrus aurantium subsp. amara)

ミカン科

抽出部位:葉、小枝

抽出方法:水蒸気蒸留法

揮発性:トップノート

主要成分:酢酸リナリル・リナロールなど

主産地:南フランス、イタリア、アルジェリア、パラグアイなど

毒性、刺激性はなく、安全な精油です。

特徴・製造方法

ビター オレンジの木は小さな常緑樹で、栽培では約 3 メートル の高さに達しますが、野生で成長すると最大 6 メートル に達することがあります。それは頑丈な枝を持つ滑らかな茶色の幹を持ち、スイートオレンジの木 と比較すると、葉の冠がよりタイトで、より直立しています。小枝は柔軟性があり、やや鈍いトゲがあり、葉は広卵形で光沢があり、芳香が強いのが特徴です。

プチグレンは「ビターオレンジー」の葉と小枝を水蒸気蒸留法の方法で抽出します。

ビターオレンジの熟す前の若い青臭い香りが特徴です。このビターオレンジの実の果皮を使って精油も生成されますが、白い花からはネロリが生成されます。

効能(心)

  • 神経バランス回復作用
  • 鎮静作用
  • 交感神経を鎮める
  • 抗うつ作用

【こんなときに】
ストレス、興奮を鎮める、うつ病、疲労、不眠症、月経前症候群によるイライラ

効能(身体)

  • 殺菌作用
  • 消化促進作用
  • 抗炎症作用
  • 鎮痛作用
  • 抗ウィルス作用
  • 抗真菌作用
  • 血圧降下作用
  • 血流増加作用
  • 胆汁分泌作用

【こんなときに】
むくみ、動悸、疝痛、痛み、乗り物酔い、下痢、ストレス性胃痛、消化不良、吐き気、肩こり、リウマチ、痙攣、頭痛、月経前症候群、膣カンジダ病、喘息、花粉症、喉の痛み

効能(皮膚)

  • 抗菌作用
  • 抗真菌作用
  • 抗ウィルス作用
  • 抗炎症作用

【こんなときに】
吹き出物、ニキビ、アレルギー性敏感肌、脂性肌、肌を強くする、しみ

ストーリー

プチグレンはPetitとあるように、フランス語で「ちいさな」Grain は「穀物」「粒」や「玉」のことで、蕾や未熟な果実からきている名前です。

1943年のコロンブスの「新世界」への2回目の航海の時に、ビターオレンジが発見されました。

古くから、ビターオレンジの葉は南アメリカと中国で風邪の治療、消化不良や吐き気の治療に使用されており、スペインのイエズス会によりヨーロッパに伝えられました。

現在レモンやベルガモットの葉からとっているものもプチグレンと呼んでいるものもあります。成分も香りも全く違うので注意が必要です。

まとめ

プチグレンはスキンケアに最適な精油です。肌を強くし、皮脂バランスを整えてくれます。一方、神経にもとても良い精油です。ストレスケアにも最適です。

ビターオレンジからきているのでシトラス系との相性も抜群です。

香りが青臭くて苦手!という人にはシトラス系を混ぜるとよいかもしれませんね。

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