初めてこの香りを嗅いだ感想は「…」という感じ。
正直苦手でした。癖が強くて、薬のような。
しかし、コットンにたらし、ゆっくり吸い込むと奥から甘い何とも言えない香りを感じました。
この精油は実はとてもやさしい成分があります。
では、このカモミール ローマンについて詳しく見ていきましょう。
概要
特徴・製造方法
『カモミール』という言葉はギリシア語で「地上のりんご」という意味です。
昔、ドイツの作家がイタリアに旅したときに、地面を這うようたくさん咲いた花からリンゴのような甘い香りを感じたことから名づけられたとのことです。
この精油は花の先端から水蒸気蒸留法の方法で作られますが、精油を取り除いた蒸留水はものもらいに効果があると言われています。
この花は黄色い花と白い花とありますが、白い花の方がエステル成分を多く含み、鎮静作用がつよいとも言われています。
効能(心)
- 緊張性ストレスの緩和
- 鎮静作用
- 不安解消
- 睡眠補助
【こんなときに】
こどもの不眠、不眠、落ち着かないとき、不安、恐怖、緊張、赤ちゃんのむずむず、ヒステリー
効能(身体)
- 抗痙攣作用
- 抗炎症作用
- 通経作用
- 食欲増進作用
- 抗アレルギー作用
- 消化器系改善
【こんなときに】
ストレス性胃腸不調、重い生理痛、歯が生える際の痛み、緊張から来る頭痛、腹痛、耳の痛み、捻挫
効能(肌)
- 抗アレルギー作用
- 敏感肌調整
- 鎮静作用
- 整髪作用
【こんなときに】
アトピー性皮膚炎、敏感肌、赤み、老化肌、乾燥肌、
ストーリー
カモミール ローマンは古くから薬草として知られていました。
古代エジプトでは、太陽神が高熱を引き起こすマラリアの病を治すといわれていました。
その太陽神への捧げものとされて、熱を冷ますものとして使用されました。
そして、古代ヨーロッパやアラブでは悪寒に効くとされており、古代ギリシア人にも解熱、婦人病に効くとされ治療に使用されてきました。
そして、このカモミール ローマンはドイツで生息する カモミール ジャーマンとは違い、多年草。
そして踏みつけられてより早く育つ性質から、「patience in adversity(逆境での忍耐)」を意味する植物とされています。
またこの性質と花言葉より、イギリスのバッキンガム宮殿や国立植物園キューガーデンではカモミールでできた芝生を見ることができます。
まとめ
癖の強い香りからか、どうしても苦手意識があったカモミール ローマン。
しかし、強くてやさしい花からできていることが分かり、是非使いたくなりました。
香りが強すぎるので、わずかな量で使用しようと思います。
ブレンドオイルを包み込むような包容力があるカモミール ローマン。
まるでやさしいお母さんのような精油ですね。
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